平成28年度から介護福祉士国家試験を受験するための義務になりました。しかし、受ける目的は受験だけではありません。未経験の方も介護の仕事を行う方もスキルアップのために受講する人は多いのです。多くの人が現場で役に立っていることを実感しています。
色々な学校の実務者研修を比較しましたが、最終的には現場実習と施設見学がカリキュラムに入ったスクールにしました。スタッフの対応やスクールの雰囲気も大切ですが、やはり現場を見て学習したかったのが一番の理由です。手頃な費用で講習を受けられるところもいいですがどこか物足りませんでした。実務者研修では介護の高度な学びを得ることが出来ました。また、講師の方は最初から正解を教えるのではなく自分で考えることも指導してくれました。普段から介護の仕事をしているものの、講師の方からは色々と大事なことを教わりました。流れ作業になったり手を出しすぎたりすると指摘されるので最初は混乱しました。慣れてくると、本人やご家族様に対する課題を見つけ具体的な援助を自分で考えることが出来るようになりました。「本人が自分で出来ることが増えたり、幸せな人生が送れるよう心がけてください」という講師の言葉は今でも忘れられません。実務者研修を終えた後は、これまでより自立支援に沿ってケアできていると感じます。
元々デイサービスで働いていました。実務者研修は同僚が「やってみたら」と薦めてくれたので決心しました。働きながらなので自宅から近い料金がリーズナブルなスクールに通いました。ホームヘルパー3級の資格を持っていたので免除された科目がいくつかありました。人間の尊厳と自立・生活支援技術I・社会の理解Iの3つです。合計するとおよそ30時間は免除されたので、費用も多少安くなって時間のゆとりもある程度ありました。クラスには高校生から50〜60年代まで結構幅広いです。年齢が離れた人と打ち解けるか最初は心配でしたが、実技やディスカッションなどを行ううちに距離もぐっと近くなりました。実務者研修が修了する頃には皆仲良くなっていました。スクールでは講師が教える内容のレベルが高く、介護に対する様々な意見も大変参考になりました。現役で介護の仕事をやっていますが、再度学ぶことでより充実感を得られた気がします。